赤と黒の勇者「コンサドーレ札幌」を応援に、異国情緒あふれる函館に行った。

＜箱館ハイカラ号＞
２日目は元町地区をじっくり見て歩こうと思い、１０時にチェックアウトをした後十字街へ向かった。 湯の川温泉から市電に乗り、景色を見ていると五稜郭付近で「箱館ハイカラ号」とすれ違った。この「箱館ハイカラ号」は昔のチンチン電車を復元した車両で、乗務員も当時の制服を着ている観光用の電車である。私も函館に来る前から乗ろうと思っていた電車なので、次の電停で一度降りてハイカラ号が戻ってくるのを待ち、乗車した。昔の電車なので出入り口に扉はなく、運転手の他に車掌が乗務していた。車内には各電停ごとに観光案内用の車内放送が自動放送されていた。

＜坂と教会と公会堂と領事館＞
	十字街で電車を降りると、散策開始。この日はかなり曇ったいて気温も前日よりかなり低くなっていた。十字街から少し歩くと、二十間坂がある。このニ十間坂はかつて大工が坂上に多く住んでいた事から「大工坂」と呼ばれていたそうだ。明治１２年（１８７９年）の大火後、防火帯としてこの坂ができ、路幅が二十間（約３６ｍ）ある事から二十間坂と呼ばれるようになったらしい。（参考：ニ十間坂付近にあった案内板）函館山の麓には坂がたくさんあり、この二十間坂のほかに”チャチャ登り”という坂もあった。”チャチャ”とはアイヌ語でおじいさんの事で、急な小坂を前かがみで登っていく様子がおじいさんに似ているところからこの名が付いたらしい。（私も前かがみになりがら登りました。）二十間坂の突き当りにお土産やさんが有ったので、ちょっと入ってみることに。店内ではソフトクリームとかコーヒーなどが楽しめるようにテーブルと椅子も用意してあった。私もお土産を見た後、坂の上からの景色を楽しみながら、ソフトクリームを食べた。 ニ十間坂を登ったところから横に行くと、カトリック元町教会、ハリストス正教会、聖ヨハネ教会がある。それぞれの教会の前ではたくさんの観光客が記念撮影などをしていた。ハリストス正教会はガンガン寺とも呼ばれており、函館山の山頂からも目立つ教会である。聖ヨハネ教会は十字型のちょっと変わった形をしていた。 教会が立ち並ぶ道をさらに進むと、黄色い柱が印象的の旧函館区公会堂がある。この公会堂は有料で中を見ることが出来る。この旧函館区公会堂は相馬哲平の寄付をもとに明治４３年（１９１０年）に建てられた明治の洋風建築物である。館内ではハイカラなドレスをレンタルすることもでき、私が行った時もたくさんの女性がきれいなドレスを着て２階のベランダなどで記念撮影をしていた。 旧公会堂のすぐ下には旧北海道庁函館支庁庁舎がある。この建物は明治４２年（１９０９年）に建てられたもので、今は１階は観光案内所となっていた。また辺りは元町公園になっていて、憩いの場となっていた。 元町公園の目の前にある基坂を少し下がった所に旧イギリス領事館がある。イギリス領事館は安政６年（１８５９年）に称名寺を仮領事館として設置された。その後、移転や焼失などを経て大正２年（１９１３年）に現在の建物が竣工され、今は開港記念館となっている。中は有料で見学することが出来き、開港当時の様子が映像や資料などで紹介されている。