赤と黒の勇者「コンサドーレ札幌」を応援に、米どころ新潟に行った。

＜目覚め＞
８月３日朝。昨日の夜はホテルに戻った後、風呂に入り数時間前の腹立たしさを、体の汗と一緒に洗い流し、ビールを飲みながらテレビを見てくつろいだ。目覚めがとても良い！９時くらいに朝食の為、レストランへ。レストランのウェイターの人はもちろん、通りかかっただけなのに、フロントの人まで「おはようございます。」と挨拶をしていた。小さいホテルながら、部屋もスタッフの方の対応も、とても気持ちの良いホテルだと思った。 朝食は和食と洋食から選べるようになっていたが、お米を食べたかった私は和食を注文した。やはりご飯がうまかった。 朝食を食べ終わった後、部屋に戻り出発の準備をした。ホテルを出たのは１０時頃だったと思う。

＜弥彦線・北三条駅＞

ホテルからの最寄り駅は在来線の「北三条」駅である。昨日は時間の都合上、新潟と燕三条の往復に新幹線を使ったが、今日はお金がもったいなかったので、在来線を使って新潟に戻る事にした。北三条までの道順をチェックアウトの際にフロントの方から聞き、駅へと向かった。ホテルを出ると、北三条までは歩いて５分位の近さだった（越前屋ホテルを利用する場合、ちょうど良い列車があるなら、北三条駅を利用すれば、ものすごく便利！！）。駅の中に入って新潟までの列車を調べる。北三条のとなり「東三条」から新潟行きの快速列車があった。北三条から東三条までの時間を調べる。「・・・・・・・。」２,３０分待たなければならない。まぁ東三条からの列車には十分に乗れる時刻なので、のんびり駅の周辺をぶらついて待つ事にした。周辺を歩いていると、住宅はたくさんあるのに、コンビニがまったく見当たらないことに気付いた。小さな商店が何店かあるだけだった。コンビニの存在があたりまえの生活に慣れてしまった私は、多少珍しげに思った。

＜弥彦線・車内＞
	１０時２０分頃だったと思う。切符を買い、東三条行きの列車に乗った。あることに気付く。列車の扉を手で開閉しているのだ。よく見ると扉の張り紙に「お手数でも手で開けてください。」の文字。でも、手動ドアではなく、どうやら半自動ドアの様だった。最近の列車には半自動ドアが増え、”ボタンを押して扉を開閉”するのはよく見るが、手で扉を開ける半自動ドアは、はじめて見た。 １０時３０分頃、東三条に到着。東三条の駅でも、３０分程度待ち時間が有ったので、駅の周辺をぶらつき時間をつぶした。東三条駅の周辺にもコンビニは一切なく、昔ながらの商店街があるだけだった。１１時過ぎ、快速列車で新潟に向かった。

＜信濃川＞
１１時４０分頃新潟駅に到着。帰りの新幹線まで２時間ほど時間が有った。新潟駅をうろうろしていると、信濃川にかかる万代橋の写真があった。見に行ってみたいと思い、駅にあった地図で場所を確認。案外近かったので、路線バス乗り場へ行き、万代橋へ向かうバスに乗った。新潟はどちらかと言うと、田舎というイメージがあったが、新潟駅周辺や万代橋周辺は意外にも、近代的な建物が並んでおり、新幹線が止まるだけの事はあるなと思った。信濃川の河川敷は憩いの場となっていて、散歩をしている人も見られた。川幅は広く豊平川とは比べ物にならないくらいだったが、水はあまりきれいではなく、河川敷にいた女の子が「水、きたなーい」と言っていたのが、印象的だった。

＜新潟−大宮−八戸−青森＞

新潟へ来るときは、日本海回りで来たが、帰りは太平洋側経由で帰る。なぜならば今年から八戸まで延長した東北新幹線「はやて」と、それに合わせて新設された特急「スーパー白鳥」に乗る為だ。 １３時５９分発上越新幹線とき３２０号。長沼祭りの影響だろう、車内はかなり込んでいた。私も最初は席に座れず、立っていたのだが、駅を３つほど過ぎた頃だろうか、目の前に座っていた人が丁度降りたため、何とか座ることができた。結局私が降りるまで混雑具合は変わらなかった。 東北新幹線「はやて２１号」へは大宮で乗り換えた。「はやて」は全席指定なので、混んではいなかったが、ほぼ満席に近い状態だった。大宮から八戸まではおよそ２時間３０分。車窓から景色を楽しんだ。「はやて２１号」は秋田行き「こまち」との併合運転である。盛岡で「こまち」を切り離した後、いよいよ開業したばかりの区間に入っていった。線路やその脇にあるコンクリートの壁の色が真新しさを示していた。１８時５５分、八戸に到着した。

八戸からは「特急スーパー白鳥２１号」に乗り換える。スーパー白鳥の発車時刻は、１９時２分。７分も有れば、余裕で乗り換えることができるだろうと思っていた。が、しかし・・・。降りたホームや新幹線改札口が、やたらと今の乗客でごった返していたのである。こりゃまずいと思い、要領よく有人改札口へまわり、スーパー白鳥の乗り場へ向かった。無事に乗車し、八戸を出発した。デッキ出入り口のドアには、北海道と東北の模様が入ったガラスがはめられており、北海道と本州を結ぶ列車であることを印象付けていた。 この列車の終点は函館だが、終点まで乗ってしまうと、函館で一泊しなければならない。余計な宿泊費は払いたくなかったので、青森で下車し、新潟まで行くときも使った夜行列車「急行はまなす」に乗り換える事にしていた。

＜青森ねぶた祭り＞

青森でスーパー白鳥を降り、ホームを歩いていると青森ねぶた祭りのポスターが張ってあった。待ち時間が３時間くらい有ったので、見に行きたいと思い、警備員の人にまだやっているか尋ねた。やっているとの返事だったので、荷物を持ったまま会場へと向かった。歩いて５分くらいのところで開催されていて、この日は雨だったにもかかわらず、大勢の観客が集まっていた。ねぶたの前を歩く”はねと”の人たちも、全身ずぶ濡れになりながら、雨に負けじとばかり「ラッセーラ、ラッセーラ！！」と声を張り上げ踊っていた。一方のねぶたも雨に濡れないように、全体にビニールを被せられながらも、ダイナミックに観客の前を進んでいた。私も、はじめて見る”ねぶた”のすごさに驚き感激し、結局、祭りの最後まで見てしまった。 祭りを見終り、駅へ戻って荷物をロッカーに預けた後、晩ご飯を食べに出かけた。駅前の居酒屋に入り、郷土料理の「けの汁」とご飯、ビールを注文した。「けの汁」はいろんな具（何が入っているかは、忘れたが・・・）が入っていて、おいしかった！！ビールを一人で飲んでいても、つまならないので、隣に座っていたおじさんへ話かけてみた。その人は、ねぶたを見に福岡から来て、翌日は同じく祭り（多分、竿灯まつりだと思う）を見に、秋田に向かうらしい。

隣のおじさんとの雑談が盛り上がってきた２２時過ぎ、そろそろ列車の時刻と思い、居酒屋を後にした。青森へ来るときの「はまなす」の教訓を生かし、売店でお菓子や飲み物を買い込み、列車に乗り込んだ。座席は来る時と違い、ドリームシートの方だった。幅が幾分大きく、シートピッチも広くなっていた。ただ、今回は隣に他人がいるのだ。夜行列車、しかも座席車なので仕方ない事とはいえ、なんとなく窮屈さを感じてしまった。２２時４５分、青森駅出発。翌日６時７分無事、札幌駅に到着。私の今回の旅が終了した。 ＜終わり＞ ２００３年８月１日（金）〜２００３年８月４日（月）（天気：曇りのち晴れ！！）