今年復元されたＳＬ「Ｃ１１−２０７」で札幌−ニセコ間を行く！！
| 入線 | |
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９時少し前。旧型客車を率いたディーゼル機関車が札幌駅に入線してきた。今日の主役ＳＬニセコ号である。ＳＬと聞いて「あれっ！？」と思うかもしれない。このＳＬニセコ号は、札幌から小樽まではディーゼル機関車が列車を牽引し、小樽から終点のニセコまでをＳＬ「Ｃ１１−２０７」が牽引する。 ニセコ号が到着すると、カメラを持った観光客らが、一斉に記念撮影を始めた。ニセコ号の客車に使われているのは旧型客車で、出入り口ドアは手動ドアだった。９時２分定刻通り列車は札幌駅を後にした。 |
| 車内 | ||
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休日のせいか、全席指定の車内は、ほぼ満席だった。車内の壁には、北一硝子製作のランプが飾られており、レトロな車内に、クラシックな雰囲気を作っていた。椅子は昔ながらの木製ボックスシートだったが、どことなく重厚の感じがした。天井には扇風機がついており、妙に懐かしく思えた。車内中央にはダルマストーブが置いてあったが、火はついていなかった。車内探検中、手動ドアが開くのか気になっていた私は、デッキに出てドアを引いてみたが開かなかった。走行中は開かないように改造したらしい。 客車４両の中には、カフェカーも連結されていた。カウンターが設置されていて、各種飲み物・食べ物のほかに、お土産品も売られていた。立ち席では有るが、ランプの置かれたテーブルも設置されていて、ビールを片手に外の景色を楽しんでいる人もいた。 カフェカーの中のはピアノも設置されており、車内では時折ツインクルレディーの方が演奏してくれた。 |
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| 小樽駅 | |
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９時４５分。ニセコ号は小樽に到着した。小樽では機関車の入れ替え作業が見れるとあって、ホームに降りていく乗客もいた。
ホームには乗客のほか、別の列車に乗ろうとしていたお客さんも集まっていた。大勢の観客の見守られながら入れ替え作業が始まった。
先頭だったディーゼル機関車が切り離され後方に行くと、隣の線路からＳＬ「Ｃ１１−２０７」が音を立てて前の方に走って来た。ＳＬは一度客車を通り過ぎバックをしながら客車に連結された。 小樽駅のホームにはＳＬしずか号も特別展示されていた。 ＳＬしずか号は手宮−札幌間に鉄道が開通した当初に輸入された車両で、いつもは小樽交通記念館（手宮駅跡地）に保存・展示されている。 ここでも、やはり記念撮影をしている人が大勢いた。 またホームに一角では「北海道鉄道１２０年展」も開催されていた。 １０時１１分。ＳＬニセコ号は汽笛を高々と鳴らし、力強い音は響かせながら、小樽駅を発車した。車内ではこの力強い音を聞いて、 「やっぱり、この音を聞かなければ、ＳＬに乗っている気がしないな！！」 「ＳＬはやっぱり、この音だよ」 などと、力強いＳＬの走行音に歓声が揚っていた。 |
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入れ替え作業の様子は、ＭＰＥＧ動画でどうぞ！！ その@（１．２ＭＢ） そのA（３４４ＫＢ） 連結シーンだけを見たい人は、そのAをご覧下さい。 |
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| 車内＜その２＞ | |
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途中の要所要所では、客室乗務員の女性が観光案内を放送していた。 いつも見ている岩山も、 「こんな名前がついていたんだぁ」 と関心しながら、説明を聞いていた。 乗務員を全員昔の制服を着ていた。また、駅に近づくと 「次は、小沢ーーー、小沢ーーー、岩内線は乗り換えーーー」などと 車長が車内を鐘を鳴らしながら、乗客に知らせていた。 旧岩内線の乗換駅だった、小沢駅では上記のように、岩内線の乗換え案内も行われた。 （ちなみに昔は「車掌」の事を「車長」と言っていたらしく、車掌の腕章には「車長」と書かれていた。） カフェカーで「ＳＬニセコ号運転記念」ワインを味わっていると、蝦夷富士とも言われる羊蹄山が見えてきた。まもなく列車は倶知安に到着した。私は引き続きニセコまでの車窓を楽しんだ。 |
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| ジャガイモ！！ | ||
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列車は定刻通りニセコ駅に到着した。
ＳＬニセコ号はニセコが終点だが、５分ほど停車をした後、今度はまたディーゼル機関車が先頭になり、バックで倶知安まで戻る。
倶知安に戻った後、機関車の入れ替え作業があり、ここでまたＳＬが先頭（だだし、逆機（バック））になる。（やはり回転台が無いのは、ファンにとって悲しいかも･･･） 倶知安では２時間ほど停車するので、私は改札を出て、倶知安の町並み見物する事にした。駅を出るとすぐ横では、テント村が開かれており、 倶知安特産のジャガイモを使った、ふかし芋を無料で配っていた。 私も、一皿もらって味わったが、さすが倶知安のいも！！おいしかったです。 |
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| 帰りみち | |
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発車時間の少し前に改札口に行ってみると、まだ改札は始まっていなかった。何かトラブルがあった様子だったが、出発時間間際に改札が始まり、ＳＬは数分遅れで倶知安駅を出発した。
帰りの小樽停車中の車内では、列車の装備品（ＳＬのプレートや、行き先を書いてある方向幕など）の抽選会が行われた。
この装備品は、プレゼントではなく販売をしているもので、あらかじめ申し込みを募っていた。
安いのは１０００円くらいから有り、一番高いのはＳＬの先頭に掲げてある「Ｃ１１−２０７」と書かれたプレートで、約６万円する。
私も２０００円の客車の車標を申し込んでいた。
さすが安いだけに、応募者が多く私は落選してしまった。
６万円するＳＬのプレートを買っていた人もいた。
小樽からはＳＬの前にディーゼル機関車をつけて、ＳＬとディーゼルの重連運転で札幌まで向かう。 札幌まで、昔ながらの雰囲気を楽しみながら、ＳＬの旅をじっくり味わった。また、来年の運行を期待したい。 |
